糸巻きについて
糸(絃)の掛け方
通常型(1-2-3)
長唄をはじめとしてすべての三味線では上記のように上から1-2-3という順番で糸(絃)を掛けていきます。ですが、津軽三味線の流派によっては下記のように2と3を逆に掛けて1-3-2とするやり方もあります。ちなみに上記糸巻きは「スネークジョイント黒檀」。
津軽三味線小山流型(1-3-2)
上記画像のように2と3を逆にして掛けるのは津軽三味線に見受けられるスタイルです。
恐らくこれは当時初めて関東に津軽三味線を持ち込んだ初代小山貢氏が考案したと思われます。調弦の際にこちらの並びの方が手の動きが楽でスムーズだったから、という話を聞いたことがあります。
津軽三味線はすべてこの1-3-2の並び順だと思い込んでいる方も多いですが、元をたどっていくとほとんど初代小山貢氏に辿り着いてしまうほど関東では凄まじい影響力がありましたので無理らしからぬことです(津軽三味線でも本来は1-2-3の並び順です)。
津軽民謡の伴奏楽器としてスタートした津軽三味線はそれから唄手と弾手の掛合いの傾向が強くなっていき、そこに次の流れとして「合奏」を持ち込んだのも初代小山貢氏の功績です。当時はやっかみもあって相当批判されたようですが、今では「合奏」が津軽三味線の代名詞ともなっているのは周知のとおりです。
スネークジョイント黒檀 糸巻き
ちなみに上記のスネークジョイント黒檀 糸巻きの価格は以下のようになります、参考まで
- 素六8分5厘:税込45,500円
- 面取8分5厘:税込46,500円
- 宇柄8分5厘:税込50,000円
- 宇柄面取8分5厘:税込50,000円
- 螺旋8分5厘:税込50,000円
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