福林(糸巻き金具)の交換
糸巻きのところの金具を専門用語で「福林(ふくりん)」と呼んでいます。
この福林はサイズや材質によってさまざまな種類があります。
サイズ
福林のサイズは主に以下のサイズがあります。
- 細口:長唄などの細棹用
- 太口:地唄や民謡用
- 民謡:民謡のなかでも棹が9分3厘以上のものに使用
- 義太夫(中):通常の津軽三味線に使用
- 義太夫(大):津軽三味線用でも大き目のサイズ
材質
福林の材質には以下のようなものが使用されています。
- 合金
- 胴
- GP22
- 9K(銀ベース)
- 18K(銀ベース)
- 18K無垢
- 22k無垢
価格
今は金の相場が非常に高くなっていますのであくまで参考価格です。
- 義太夫(中)サイズの9K(銀ベース):税込115,000~12万円
- 義太夫(中)サイズの18K(銀ベース):税込155,000~16万円
- 義太夫(中)サイズの18K無垢:税込505,000~530,000円
メリットとデメリット
- 合金製がもっともお手頃価格ですが象牙の糸巻きなどの場合の消耗度合が激しくなります。
- 18K無垢ですと消耗度が低いので長期間に渡って長く大事に象牙糸巻をお使いいただけます。
- 18K無垢ですと糸巻きを回すときの滑らかさや止まりやすさが非常に快適です。
- 銀ベースの場合は無垢にはかないませんが合金製やGP22と比較して消耗度合は低いですし滑らかさや止まりやすさは格段に上です。
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